クドわふたークリア
July 11, 2010
クドわふたークリアしました。はやぶさが先日話題になったためまさにタイムリーな作品です。クリアした勢いでネタバレ有りの感想です。
リトバスのときはなんとも分かりづらい作りにしてくれていましたが、今回は本当にすっきりとした終わり方でした。True→Badでやっちゃったんですけど内容的にはBad→Trueのほうがすっきりですね。まぁ氷室さんの別名は話の流れ上明言されなくてもわかりましたが。
今作は真人たちがいないためギャグパートが悲しいことになりました。クド母が一番笑わせてくれたってどいういうことなの?佳奈多のバカ姉ぶりが個人的に一番やってよかった所、大分キャラ崩壊してるけど。あーちゃん先輩は結局某苗字だけ出されて名前がでなかったという。氷室さんの一日理樹を利用出来る権利はどこにいったのやら。謙吾の話題少なすぎて俺が泣いた。
随所に散りばめられている宇宙ネタを解説できる知識もないので他の人に任せますが、前作の時点で母親の名前を考察されていた方々はすばらしい。結局今作でもひどい目に合うところはお約束なんでしょうか…。
この作品の立ち位置は微妙だなぁと思います。少なくともリトバスのファンディスクとは言えないでしょう。これは理樹とクドの物語。でもこの作品だけではすべてを補完できない。そもそも理樹のナルコレプシーすら説明されてないし。なぜ理樹がクドを選んだのかすらわからない状態から始まるので大分自分で補完する必要があるという。姉妹の仲も治ってるしね。はるちんの数学変態なところだけ強調されてます。
この作品は夢という題材を大真面目に書いています。宇宙飛行士になる。いったいどれほど馬鹿げた夢でしょうか。それは大人ならわかります。でももし自分の子供がそんな夢を抱いたら?それは応援してあげるべきでしょうか。このテーマは作中椎名ちゃんと家族によって語られますが、宇宙飛行士って本当に偉大な人たちなんだなと作品に関係ない感想が。黒猫の絵本は有名なシュレディンガーの猫が基ですね。箱から出たら後悔した。箱からでなくても死ぬんですけどね。
アフター編では理樹がクドを見守り、学校のみんなに手伝ってもらうというシナリオ。守れる強さが欲しい、僕には夢があるなどその他理樹の独白があるにもかかわらずまったく解決された様子がないのが残念じゃある。あとリトバスメンバーから電話やメールもないという不自然な世界観、後見人さんのかわいそうな扱いがほとんど意味がなかったということ。ここらへんは消化不良すぎます。理樹はエンディング後何者になったのか想像しずらすぎます。軌道計算をしていたことからクドに近い仕事を選んだ?というわけでもなさそうだしなぁ。
この作品を楽しめる人は星や宇宙に興味あってなおかつリトバスクリアしてクドが好きな人というせまいターゲット層。それでも夢を持った少女(椎名、クドリャフカ)の姿を描いたライターに賛辞を贈りたい。この点において私は良作だと思えます。エロゲーでおすすめとは言えないけどねw
でもせめて、椎名ルートとはいわないまでも初や氷室さんルートはあってよかったと(略)
最後の一言。架夜は僕っ子かよっ!!!!