アザナエル感想
January 2, 2011
新年初記事がアザナエル感想。…いいか。ネタバレ有りでつらつらと。未プレイの方はご注意を。
すべてのエンディング終わったあとはんーという感じでした。このゲームエンディングへの分岐が運なのでエンディング見る順番で印象変わると思います。シナリオとしては収まってるんですけど、一部一部消化不良な部分が多いかなぁと。推測はできるけど断定はできないという感じ。こういう意欲作は大好きですけどね。初めてエンディングたどり着くまではすごく楽しめました。12月31日にやるとプロローグにミズハが選べるのでプレイすると多少の疑問は解決されます。で評価として何がいけないかというとニトロにしてはちょっとパンチが弱いかなと。普通におもしろいんですけどね。
恵那が名探偵というのを繰り返しいうので多少その要素があるかと、コータローの出現に注目してたりしたんですがあんま意味なかったですね(笑)。むしろ太四郎がなぜ千秋に恩があるのかというに気づいたのがEDすべてクリアしてからでした。アザナエルの封印解除後、コータローにおっかけられてたのを助けられたんですね。唯一死亡グラが用意されてたり、TRUEじゃ死亡時間長いのと最後へたれ化したり、男グラはついに見ることがなかったあたりかわいそうなアッキーちゃんです。頑張れ千秋、俺にはストライクだった。
物語の中心は間違いなくノーコ&似鳥です。この二人をどれほど愛せるかで作品評価が決まります。ノーコは一環して似鳥LOVE&KILLなんで素敵です。あとグラ変更後の立ち絵が異様にかわいい。似鳥は「黒炎纏いて黒翼広げ、大地を統べたかつての堕皇ルシフェル――その転生体が、オレだッ!」版とノーマル覚醒版でどっちともお前だれだよ状態で笑えました。とくにルシフェル転生後の他メンバーの「え…?」で爆笑でした。黒歴史だったりスマガだったりで愛あるキャラです。お前が脳内彼女を信じるなら俺も信じよう。
フウリはかなりいらない子な気がするのはなぜだろう。プレイしていて太四郎さんに同情を禁じえない。すべてを投げ出してフウリを愛しているのにフウリの態度があんまりだ。太四郎さんはカーになったり、変身したりいろんなEDで助けてくれてまじ紳士。巨大化するのは狸だから仕方ない。
沙紅羅は物語の中心でありながらいまいち絡めてない感があるんだよなぁ。ハッパかける役だからそれも仕方なしだろうが、ただTRUEを飾る人物なのにその最後の選択はどうなのよという。CG映像としての演出はすばらしいのだけど、うーんとやっぱり納得いかないものを抱えてしまう。やり直しのできないことなんてない。でもそれは人の死に対してあてはまることなのか?ミズハのエゴというかなんというか。沙紅羅の救われる方法は別に模索してもよかったんじゃなかろうかと思うわけです。それこそみそブーエンドでよかったわけで。
双六は自分で願ってんだからかってに死ねとしか。双六のやり直しが何になるかはいまいちわからないなぁと思いつつジャブルさんの胡散臭さは最高でした。
禍福は糾える縄の如しの諺から付けられた今作。願掛けADVの名前のとおり、キャラクターの願いを掛けてロシアンルーレット。全体を見渡すと、シナリオを操るのがジャブル&双六ならばEDを操るのがプレイヤーかなと。ジャブルさんの策略を体験できた気がします。恵那の解答が半分だったのは双六とジャブルで双一だってだけですかね。ここらへんがあやふやなのは恵那の親父さんの態度があやふやなせいな気がします。親父さんがどこまで知っていたかがさっぱりです。ミズハプロローグ見る限りすべてわかっててよさそうなもんですけどね。少なくとも双六が不死身なのは知ってたはずで。同時期にゲームに参加していたならジャブルの能力も知ってたはずで…?となると一部EDがおかしいきがします。ここは2周しないとはっきりしなさそう。
幼馴染み大好き人間なので恵那千秋コンビは最高でした。本当にありがとうございます。恵那は「これは事件!?」でコータローがいないのにスライドインしてくるのは紛らわしいのどうにかして欲しいです。胸に手をあててる立ち絵がかわいかった。
プレイ中は楽しくプレイ後はんーっと考えてしまう作品でした。意欲作だったと思います。お馬鹿キャラのみそブー最高!